2020.06.08 ホテル記事
【支援先レポート】「社会を良くしたい」――支援団体の皆さまが目指す"これから"
毎年4月~翌年3月の期間に、公式Webサイトの会員制度「Choice Guest Club(TM)」の会員の皆さまからいただいた応援ポイント「choice」を集計し、寄付金という形で各団体にお届けしています。
昨年までは「寄付金授与式」で、団体の代表者の方より活動内容などを発表していただいていましたが、今年は新型コロナウイルス感染症の影響で開催することができませんでした。※これまでの寄付金授与式の様子はこちら
しかし、ご協力いただいた会員の皆さまへ、各団体からのメッセージを届けたいという思いから、メールでのインタビューの実現に至りました。
インタビューした支援団体
認定NPO法人 JUON(樹恩) NETWORK様(以下、JUON様)
認定NPO法人 カタリバ様(以下、カタリバ様)
One Planet Café Zamia様(以下、One Planet Café様)
JUON様: JUON NETWORKは、都市と農山漁村が支え合うネットワークを、森林などをめぐる体験・交流・応援の活動によってひろげ、持続可能な社会を創造することを目的としています。1998年大学生協の呼びかけにより設立されました。
カタリバ様: 災害や貧困など、どんな環境に生まれ育った10代も、未来をつくりだす意欲と創造性を育める社会を目指して、2001年から活動している教育NPOです。
<【活動拠点数】:全国8拠点(本部:東京都杉並区)、【受益者数】:61,777人(昨年度)、【職員数】:119人(2020.5月現在)>
One Planet Café様: アフリカ・ザンビアの農村部で、貧困を減らし、野生動物と環境を守るという目的で、バナナペーパー事業を行なっています。その他、サステナブル(持続可能)な社会やビジネスのための講演・研修や、視察ツアー(スウェーデン、ザンビア)などをご提供しています。
JUON様: 2020年度は、森林ボランティア活動の入門編「森林の楽校(もりのがっこう)」を全国17ヶ所、援農ボランティア活動「田畑の楽校(はたけのがっこう)」を全国4ヶ所で開催の予定です。しかし、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、開催地域の方と相談の上、中止することもあります。
カタリバ様: 主に以下のような活動をしています。
・被災地の放課後学校「コラボ・スクール」の運営(全国5か所)
・経済面や家庭環境など困難を抱える家庭の子どもたち専用支援事業(2か所)
・不登校支援事業、外国ルーツの子どもたち支援事業、ユースセンターの運営ほか
・コロナ禍により、新たに「オンライン事業」をスタート(全国1,800人が利用。継続展開中)
One Planet Café様: バナナペーパー工場では、最貧困層の地域に住む人々を雇用しています。チームの中には、小学校にも行けなかったメンバーや、この仕事が生まれてはじめての職というメンバーもいます。そのため、元々は単純作業であるバナナの繊維とりをメインに行ってきました。しかし、よりそれぞれのスキルを高め、さらにやりがいのある仕事をつくり、事業を広げていくため、最近は現地で手すきの紙を作ったり、バナナ繊維を使った商品開発を行ったりしています。
JUON様: 日本の自然を守るためには手入れが必要ですが、農山漁村の過疎高齢化などの影響により、全国各地で荒廃した森林や耕作放棄地が増えています。ボランティアの手で、自然を守る活動の入口が、「森林の楽校」「田畑の楽校」ですが、寄付によって実施することを支えていただいています。
カタリバ様: 主に、災害に遭った子どもたちのための放課後学校「コラボ・スクール」の運営(全国5か所)に役立てさせていただいています。中でも、2011年以降運営を続けている東北3県(宮城県女川町、岩手県大槌町、福島県双葉郡)のコラボ・スクールへは、小学生から高校生まで759人が通っています(2019年度)。大きな悲しみを経験した子どもたちが、「震災があったから夢を諦めた」ということのないように、カタリバのスタッフたちが、毎日の学習支援とともに子どもたちの心のケアに取り組んでいます。
One Planet Café様: ご寄付によって、事業支援の他に、現地で教育プログラム「SDGsラウンジ」を立ち上げることができました。これは、持続可能な発展と自立支援のために必要な内容を集めたものです。サステナブルに関する基礎講座から、現地の状況に合わせた、家計の立て方、栄養ある食事、衛生教育、マラリア予防、野生動物や生物多様性の価値などについて学べるようになっています。本プログラムの中で、バナナペーパーの手すきの紙づくりのためのトレーニング、商品開発のためのスキル向上、繊維の研究なども行っています。またバイオガス設備の導入など環境配慮型工場のための取り組みにも活用させていただいています。
現在、新型コロナウイルス感染症の影響はザンビアでも広がっています。テレビや新聞もほとんどない村の中では、人の噂や間違った情報でなく、正しい情報を元に行動するは難しいことでもあるのですが、これまでSDGsラウンジを通じて行ってきた情報リテラシーや衛生教育のおかげで、チームメンバーはとても冷静に行動してくれています。このような姿を見て、改めて、ご支援のありがたみを感じています。
JUON様: バリューとして、以下を掲げています。
①樹木などの恩恵に感謝し、自然とのつながりを大切にする
②農山漁村と都市の顔の見えるつながりを大切にする
③若者の学びと成長を支え、世代間のつながりを大切にする
④NPO、協同組合、企業、学校、地域コミュニティ、行政などとのつながりを大切にする
これらをいずれの活動でも大切にしています。
カタリバ様: これからの日本の未来を担っていく10代に向けて、皆さまからのお力添えをもとに、NPOという立場を活かして、スピード重視で社会の変化に柔軟に対応、課題解決の提案と実践を進めていくことを、日々心がけています。
One Planet Café様: 持続可能な開発目標(SDGs)の目標年まであと10年です。日本をはじめ、世界の国々が約束した素晴らしいこの目標を達成できるよう、私たち自身の事業やプロジェクトを通じて実践することと、思いを共有する企業、団体、個人の皆さんとのパートナーシップで取り組んでいくことを大切にしています。
JUON様: ビジョンとして、以下を掲げています。
①人が、自然(森林・田畑・河川・海)を持続的に活用できる社会
②農山漁村が、都市とともに持続的に存在できる社会
③若者が、人と自然、都市と農山漁村をつなぐ担い手として持続的に活躍できる社会
これらがJUON NETWORKが目指す社会です。
カタリバ様: 個人、法人、行政、学校、家庭や地域など、それぞれの立場でできることを持ち寄りながら、よりよい社会づくりを加速させていきたいと考えています。そして、どんな環境に生まれ育った10代もが、未来をつくりだす意欲と創造性を育める社会を目指していきたいです。
One Planet Café様: 私たちのすべての基盤となっている地球環境を守りながら、SDGsの基本理念である、「誰一人取り残さない」世界を実現するために、互いに助け合いながら、一人ひとりが自立し、行動し、夢を達成できるような社会が一日も早く実現できればと思います。
JUON様: 皆さまのご支援のおかげで、活動を安定的に継続することができます。心から感謝申し上げます。私たちの活動は「旅で世界とまちを元気に。」というChoice Guest Club(TM)のコンセプトに合ったものだと考えています。ぜひ、私たちの日本の地域を元気にする活動にもぜひご参加ください。
カタリバ様: 日々、たくさんのお力添えをありがとうございます。未曾有の事態下におきましても、皆さまから託して頂いたエールを、NPOカタリバとして、支援の必要な全国の10代へ責任を持って届けさせていただきます。今後とも応援のほどよろしくお願いします。
One Planet Café様: いつも温かいご支援をありがとうございます。心より感謝いたします。
皆さまにご支援いただいているこの活動は、国連から世界初のサステナブル国立公園に選ばれた「サウスルアングア国立公園」の近くの農村部で行っています。アフリカならではの象やキリン、ライオンなどの野生動物が生息する、地球の宝もののような地域です。
いつかぜひ、サウスルアングア国立公園、そしてバナナペーパー工場にお越しください。バナナペーパーチーム一同、お待ちしております!
ー皆さま、ありがとうございました。これからも「旅で世界とまちを元気に」できるよう、Choice Guest Club(TM)では支援を続けてまいります。
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