2020.04.09 ホテル記事
【支援先レポート】森林ボランティアから考える持続可能な社会
JUON NETWORKが取り組んでいる森林ボランティア(森林の楽校)にこれまで複数回参加してきました。
Choice Guest Club(TM)の寄付プログラムとは、お客様からいただいた宿泊代の一部から、「世界と地域を元気にする」団体を支援する慈善活動支援です。
お客様だけでなく、ホテルのある地域や従業員、さらには世界中の人たちを元気にしたいという理念の元、取り入れられた、「お客様が宿泊されるごとに、社会が少しずつ元気になっていくプログラム」です。
現在支援している団体は、今回参加した森林ボランティア活動をされている「認定NPO法人JUON(樹恩)NETWORK」様、他に被災地の子どもたちを支援する「認定NPO法人カタリバ」様、バナナペーパーで途上国の雇用問題解決を支援する「One Planet Café Zambia」様です。
認定NPO法人JUON(樹恩)NETWORK様は、農山村の過疎化に伴って荒廃する山や森を守る活動をされています。
活動内容は多岐にわたり、全国各地の森林で間伐(木の間引き)や里山整備を行うほか、間伐で出来た木材を利用した割り箸づくりを通して障がい者の就労支援にも力をいれています。
森林ボランティア活動では、現地の人だけでなく、都市部から参加者を集めて森の手入れを行います。この活動は農山村と都市の交流活性化の役割も担っています。
森林を整備しようと奮闘する現地の方から、現代の山林が抱える問題や、間伐の大切さを学びました。
森林には様々な役割があり、私たちにも馴染みのある「地球温暖化防止」の一端を担っているほか、大雨が降った際の急激な増水を抑制する「水源涵養」、雨が長期間途切れても水源が無くならないよう貯蓄する機能など、私たちの生活を洪水や土砂崩れから守ってくれています。
また、これは私たちの記憶にも新しいオーストラリアの大規模火災による森林焼失後、各地で洪水が起きたことからもわかります。
しかし、現在、日本の森林はなかなか手入れが進んでおらず、荒れる一途をたどっています。
森林ボランティア活動では、森林の手入れ、つまり、ただ木を増やすだけでなく「間伐」も重要であるという事実を初めて知ることができました。
現在、日本の山は植樹よりも、その後のお手入れが必要な場所の方が多いそうです。
熱帯雨林の伐採問題で、日本の山はどんどん土の色が見えるばかりになっていると思っていたのですが、実情は違いました。
木が増えすぎてしまい薄暗くなってしまった森に光をいれる「間伐」や、無尽蔵に伸びる草の中から苗木を救出する「下刈り」について、実際に自分の手で携わることで深く学ぶ事が出来ました。
また、間伐で切り倒された木、いわゆる「間伐材」は多様に活用されていることを知りました。
JUON NETWORK様は、間伐材を利用して割り箸づくりをしています。この割り箸は日本の森林を守りエネルギーを与えるため、障がい者の仕事づくりに貢献するため、食堂の排水を減らすための3つの目的を持って生まれたそうです。
このボランティアから、ニュースやインターネット上で眺めるだけでは分からない森林の現状と、森林を守るための「間伐」について正しく理解することが出来ました。
また「間伐」を通して新たな雇用を生み出し、自然と人間どちらにとっても優しい持続可能な社会を目指していくことが大切だと実感しました。
このボランティア活動を通して、Choice Guest Club(TM)の支援団体の取り組みについて明確にすることができて良かったです。また、JUON NETWORK様の活動を具体的に知ることで、環境に対する目の向け方について再考することができました。
この知識をスタッフ間で共有し合い、役立てていきたいと思います。
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