2022.12.14 ホテル記事
【支援先レポート】人と野生動物の共生を目指して ーOne Planet Café Zambiaよりー
会員の皆さまの宿泊代をもとに、環境・教育・雇用の問題解決に取り組む3つの団体を支援しています。
支援している団体
認定NPO法人JUON(樹恩) NETWORK
認定NPO法人カタリバ
One Planet Café Zambia
今回は「One Planet Café Zambia」様よりChoice Guest Club(TM)の会員の皆さまへいただいたメッセージを紹介します。
ワンプラネット・カフェ ザンビアのエクベリ聡子です。
応援ポイント「choice」を通じた温かいご支援を、いつもありがとうございます。
ワンプラネット・カフェ ザンビアは、アフリカ南部の国・ザンビアの東部州にある農村部で活動をしているNPO団体です。
現地に雇用を生み出すことで、人と、野生動物と、環境を守ることを目的としています。
前回は、アフリカでの仕事づくりと教育が生み出す社会の価値について書かせていただきました。今回は、バナナペーパー工場がある地域での野生動物との共生についてお話ししたいと思います。
ところで皆さんは、野生動物の中でどんな動物が好きですか?
ある調査*では、世界的に人気の野生動物は、トラ、ライオン、ゾウ、キリン、ヒョウ、パンダ、チーター、ホッキョクグマ、ハイイロオオカミ、ゴリラ、がトップ10だったそうです。
しかし実は、この動物たちすべてが絶滅危惧種に指定されていて、将来的に野生の姿が見られなくなるかもしれないと言われています。
数が減っている大きな理由は、気候変動による環境の変化や食べものの減少、人間の活動拡大(居住や農業のための開発など)による生息地の減少などがあげられます。
このような理由から、野生動物が人の生活圏に入ってきて、人や動物に被害が及ぶ事態も増えています。
バナナペーパー工場がある地域には、国連によって世界初のサステナブルな国立公園として認められた、サウスルアングア国立公園があります。
ここには、ライオン、ゾウ、キリン、ヒョウをはじめ、数多くのアフリカならではの野生動物たちが生息しており、世界中から多くの観光者がサファリをするために訪れています。
そのため、象やキリンなどが村落に現れるということもしばしばです。
実際、国立公園から約25km離れた私たちのバナナペーパー工場付近にも、カバ、ゾウ、バッファロー、そしてライオンが現れることがあります。工場の目の前にある家では、家畜の豚がハイエナに襲われたこともありました。
こういった事態を避けるために、野生動物との衝突を起こさない取り組みが大切です。
私たちのバナナペーパー工場で働くチームメンバーも、自宅では、食べもののにおいが漏れないように食料は密封箱に入れる、家畜を飼うときは頑丈な柵をつくる、畑にはゾウが嫌がる唐辛子のにおいをつけたフェンスをつくる、などの対策をしています。
このような対策も、皆さんからご支援いただいている教育プログラム「SDGsラウンジ」の中で、専門家による指導によって実施しています。
協力してくれるのは、密猟防止の活動や、密猟被害にあった野生動物の救済を行なっている団体の獣医さんやレンジャーの方々で、野生動物の大切さや自然の価値などについても現地の人たちの視点から丁寧に教えてくれます。
この地域にとって、野生動物は大切な観光資源でもあります。
野生動物を守ることは、地域の人たちの雇用機会や経済を生み出すことにも大きく貢献します。
皆さんからのご支援によるSDGsラウンジを通じて、これからも人と野生動物が共生できるための教育や活動を続けていきたいと思います。
この文章を読んでくださっている今も、サウスルアングア国立公園では、ゾウのファミリーが夕日で染まる川を渡り、キリンが長い首を伸ばしてアカシアの葉っぱを食べているかもしれません。
皆さまの応援、ご支援に心より感謝しています。
Zikomo!(ジィコモ:ニャンジャ語で、どうもありがとう!)
*出典:The paradoxical extinction of the most charismatic animals
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