2022.05.25 ホテル記事
【支援先レポート】"泊まること"が生み出す支援
会員の皆さまの宿泊代をもとに、環境・教育・雇用の問題解決に取り組む3つの団体を支援しています。
開始以来、合計で4,425万円を寄付しています。
今回は3つの団体に会員の皆さまの支援がどのように役立っているのかを中心にお話をうかがいました。
支援している団体
認定NPO法人 JUON(樹恩) NETWORK(以下、JUON)
認定NPO法人 カタリバ(以下、カタリバ)
One Planet Café Zambia(以下、ワンプラネット)
JUON:農山漁村地域と大学生協がつながってできた団体です。1998年に設立されました。援農と森林ボランティアの活動が中心で、森づくり体験プログラム「森林の楽校」、援農体験プログラム「田畑の楽校」を実施しています。
カタリバ:私たちは、生まれ育った環境に関係なく、日本のすべての子どもたちが未来を切り拓けるように、安心できる居場所と多様な学びの機会を届けている教育NPOです。貧困、コロナ禍、災害など、様々な理由から困難を抱える子どもたちに向けて、国内7か所の施設とオンラインを通じて、学習支援や食事の提供、心のケアなどを行なっています。
ワンプラネット:私たちは、アフリカ・ザンビアで、現地の貧困層の人たちに雇用を生み出しながら、環境と野生動物をまもる「バナナペーパー」の事業に取り組んでいます。日本初のフェアトレード認証の紙で、経済産業省のSDGsに取り組む良い事例15社の中の一つとしても選ばれています。
JUON:コロナ禍になり、森林の楽校は通常の4割~5割ほど、田畑の楽校は3割~4割しか開催できていません。今年度はもっと実施したいと考えています。大学生協とつながりが深いことから、間伐材でできた割り箸を大学の食堂で使ってもらっています。ただ、オンライン授業のため、食堂の利用者が減り、それと同じく割り箸の消費量も減りました。そこで割り箸を使ってもらう方法を考えるオンラインミーティングを行うなど、非対面でもできる活動を実施しています。
カタリバ:対面での活動は極力控え、オンラインでの活動が多くなっていますが、長期化するコロナ禍により、経済的困窮世帯の子どもたちの困難度は確実に増しています。経済的事情等から自前でネット環境を整備できない家庭へは、無償でタブレット・Wi-Fi機器などを貸与し、オンラインによる学習プログラムの提供や、メンターによる個別サポートなど、子どもたちの日常に伴走し、必要な支援を届けています。
ワンプラネット:おかげさまでコロナ禍においてもバナナペーパーの需要が増えました。しかし、ザンビアでも感染が広がったため、一時期は活動ができなかったり、物流が滞りバナナ繊維を送ることができないといったことが起きました。現在は衛生と健康管理に気をつけながら活動しています。また嬉しいことに、バナナペーパーは最近メディアで取り上げられることも多くなり、認知度が高まってきています。高校の英語の教科書にもバナナペーパーに関する学習内容が採用されました。
その寄付金はどのように役立っているのですか?
JUON:主に森林の楽校や田畑の楽校の活動に使っています。活動は単なる作業だけでなく、食事をしたり、宿泊を伴うこともあります。初めてでもいいので活動を通じて、より多くの人に"森林"を体験してほしいと思っています。
カタリバ:被災地の放課後学校「コラボ・スクール」に通う生徒たちの学習支援として、役立たせていただいています。大きな悲しみを経験した子どもたちが、「震災があったから夢を諦めた」ということのないように、皆さまからお預かりした大切なご寄付は、カタリバのスタッフたちによる学習支援や心のケアとして、子どもたちに届けさせていただいています。
ワンプラネット:ザンビアのバナナペーパーチームの教育やトレーニングに活用させていただいています。現地の雇用につながっているだけでなく、チームでサステナビリティを学ぶ「SDGsラウンジ」を立ち上げることもできました。バナナ栽培の拡大にも取り組むことができ、コロナ禍でも現地の雇用や給与を減らすことなく活動を継続できたのはご支援のおかげです。バナナ繊維を保管する倉庫もつくることができました。
支援団体のご紹介 | https://www.choice-hotels.jp/guest/csv.php |
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Choice Guest Club(TM) | https://www.choice-hotels.jp/guest/ |